電力消費のうち、空調機器の占める割合が大きいことはご周知のとおりです。
そのなかでも大きな割合を占めるピーク時の電力を、いかに効率よく利用できるかが省エネ最大のポイントになってきます。
では、どこを、どのように改善すれば効果があるのか!? そのためには熱の出入りが最も激しい窓に注目しなければなりません。
夏の暑さ、冬の寒さは、窓に左右されると言っても過言ではありません。
外気に多く接する外壁や屋根の影響は意外と少なく、大半の熱は窓から出入りしていています。
夏は太陽熱の71%が窓から入り込み、冬は暖房熱エネルギーの48%が窓から逃げてしまいます。
外気に最も触れる外壁でさえ熱の出入りは13~19%、太陽光線を最も浴びる屋根でも熱の出入りは6~9%と、わずかな割合です。
京都議定書の発効から現在に至るまで、建設、建築分野でも様々な省エネ技術が開発され商品化されています。
その中でも導入コストとCO2削減効果の関係では、窓の対策(窓断熱、窓遮熱)が最も優位であることが明らかにされています。